
歌ってみたを録るコツ その2 #blog1573
歌ってみたを録りたい!録った! でもなんか微妙に納得いかない! そんな時に役立つ(かもしれない)コツをちまちま書いてみるシリーズです。 ごく基本のことよりも、ミックス以降のことまで踏まえた少し深い部分にスポットライトを当てていきます。 DAWはReaper最新版/日本語化パッチ(森)/Default 4.0テーマ/MacOSを前提に解説していきますが、他のDAWでも同様のことが可能です。 第1弾から続いてしまった第2弾は、 「録る時のエアコン」について。 一時期ネタにもされていた「歌い手はエアコン付けられない」という話題。 でも録る時にエアコンが付けられるなら圧倒的に快適です。 さて、エアコンはほんとに「付けられない」んでしょうか? ・なぜエアコンを"付けてはいけない"のか 前提として、一般にボーカルのような音量の小さく、ハイエンド(ざっくり10kHz以上の周波数とします)の必要な楽器はコンデンサマイクを使うことが多いです。 このブログを読んでいる方はご存知の方も多いと思いますが、コンデンサマイクは感度が高く、繊細な声のニュアンスも、そして微細な

eleβさん「標本」ミックスしました #blog1573
【歌ってみた】標本【eleβ】 eleβさんの「標本」をミックス/マスタリングしました。 珍しく(?)シンプルな曲でした。音域低いのをそう感じさせないのは凄いなーって思います。 eleβさんは特に「好き勝手やって面白くしてくれ」と任せてくれることの多い方なんですけど、今回ばかりは「シンプルにしたい」とのオーダー。 ほんっとに歌を素直ーーーに活かしたミックスとなりました。素材の味。 オケがそこそこハイ上がり/ロー下がりだったので、歌を乗せるためにやや強引に帯域を均しました。結果原曲とはちょっとニュアンスが変わっちゃったんですが、より色んな楽器の絡みとVoが融合した部分に重点を置いてみました。 歌ってみた(ボーカルカバー)の目指す先として「原曲にない別の解釈/原曲の意思をもっと引き出す」っていう2つの相反しそうでしないものを追求していくのが面白さだと個人的には考えているので、それが上手くいっていたらいいなーと思ってます。 今見返してみたら、eleβさんここしばらく1月1回ペースでご依頼いただいてるんですね。 自分自身常に進化するつもりで試行錯誤は絶対

歌ってみたを録るコツ その1 #blog1573
歌ってみたを録りたい!録った! でもなんか微妙に納得いかない! そんな時に役立つ(かもしれない)コツをちまちま書いてみるシリーズです。 ごく基本のことよりも、ミックス以降のことまで踏まえた少し深い部分にスポットライトを当てていきます。 DAWはReaper最新版/日本語化パッチ(森)/Default 4.0テーマ/MacOSを前提に解説していきますが、他のDAWでも同様のことが可能です。 栄えある第1弾は、 「前準備」について。 好きな曲を見つけた。歌ってみたに挑戦したくなった。練習もした。 さて、録音しよう! …の前に、ちょっとやっておくといいことをいくつかご紹介します。 ・テンポを測定しよう 録音する時、一般的な現場ではクリックと呼ばれるメトロノームの音を聞きながら行います。 楽曲の正確なテンポを確実に体に流し込むのはもちろん、テンポに正確に同期された演奏は後からの編集の難度がぐっと下がり、メリットが非常に大きいためです。 歌ってみたではそこまで重要ではないかもしれませんが、「4小節前から再生を始めて、録音を開始する」といった、時間に関する具