†当方ボーカル†「雪ザクラ」編曲/エンジニアリングしました #blog1573
実況者でV系バンド組んで歌ってみた「雪ザクラ」【†当方ボーカル†】
スナザメさん/タラチオさん/内藤さんによる三人組ユニット「†当方ボーカル†」のオリジナル曲「雪ザクラ」全体の編曲ほか、エレキギター/ベースの演奏等バックトラックの作成、ボーカルレコーディング/エディット、ミックス、マスタリング等、作曲以降の全ての工程を担当させていただきました。
オケパートの制作のみLMEEにお願いしました。
今回色々書きたいことがあるので、箇条書きな感じで書いていこうと思います。
Pt.1 編曲編
・スナザメさんというなんかフォロワークッソ多いヤベー人から連絡が来た
・どんな人かとビクビクしながらSkype通話したら予想の5000倍ぐらい物腰柔らかな方だった
・なんでも"V系な感じの曲を作ってほしい"とのこと
・今までV系は「ラルクというバンドとXJAPANというバンドがあり、それらがV系と呼ばれているらしい」という認識しかない程度には全く通ってきていなかったので、正直にその旨伝え✝洗礼✝を受ける(様々なバンドと楽曲を熱く布教してもらいました)(めっちゃ勉強になった)
・どうやらV系というスタイルは"お決まり"が重要視され、ベタな感じだったりネタっぽい感じの展開をぶっ込むのが礼儀作法の一つらしい。メタルともパンクとも違う
・ギターソロはハモリがち、ボーカルは一本で勝負しがち、やけにベースが動きがち、ダサい(肯定的な意味合い)シンセ使いがち
・あいわかった、頑張ります、と言ってメロディだけ打ち込んでもらったMIDIを受け取りコード付けから開始する
・Em→Gm→Em→Gm→Em→F#mと転調するダウンチューニング殺し(素直にレギュラーチューニングにした)
・ザクっとした展開を仮打ち込みとギターで作ったら「すごい!これってもうボーカル録ったら完成ですか!?」とべた褒めされ胸をなでおろす
・「一部メロディの高い部分があるので、タラチオ君に任せようと思います(笑)」と言われたので、「あー大丈夫彼まだ上出るんで」と言いながらしれっとメロディを2音半上まで上げる
・編曲OKが出たので、ダサい(肯定的)ギターソロのためにテイクを30回ぐらい重ねてツギハギする
・クッソダサい(肯定)オケパートのため、Eastwestの音源を持っているLMEEに「一次会ぶん奢る」と約束し無駄に(肯)壮大な2番Aメロにしてもらう
Pt.2 レコーディング編
・よろしくお願いしまーす、と言いながらコントロールルームに入ってきたイケメンのスナザメさん
・お久しぶりのタラチオさん、まさかの響17年を持参(それ以来ウイスキー飲む量が増えた)
・初めましてなのに顔を見慣れすぎてそういう気が全くしない内藤さん
・マイク選び開始、Audix CX212BとMXL 4000 Blizzardで15分ぐらい悩む
・「はいじゃあタラチオさんサクっとやってきて」と人使いの荒いつこ
・結局散々ディレクションで指示を飛ばす人使いの荒いつこ
・その場でハモリをどうするか決める人使いの荒いつこ
・2:44からの高音を「え、出るでしょ?」と人使いの荒いつこ
・それに見事応えるタラチオさん
・内藤さんに件のオケパートで歌ってもらった際、「突然リズム系がなくなってアタック遅い楽器ばっかじゃん、メッチャ歌いづらいじゃん」と気づく(見事歌い上げてくれた)
・スナザメさんが思ったより緊張してたので(初めてのレコーディングだし当たり前…)、タラチオさんに愛の歌唱指導で体をほぐすよう依頼
・センス◎のスナザメさん、途端にタラチオさんよりデカい声を出す
・隣にいたつこまで発声力UP
・絶好調のスナザメさん、そのままほぼワンテイクで全て歌い切る
・台詞パートの録音開始。内藤さんさすがの台詞力で素晴らしいテイクを確保
・やはり緊張のスナザメさん、当初の10倍ぐらいわざとらしく喋るよう指示されようやくOK
・帰りにみんなで本場横浜の家系を食う
Pt.3 ミックス編
・ドラムは身内で作った自作音源にDrumforgeでトリガー
・ベースがレギュラーチューニングな分軽いので、MelodyneでMIDI化してオク下のサインウェーブを鳴らす
・「多分V系っぽくないよな…」と思いつつもやっぱりサビ頭の「ドーーーン!!!!!」という低音SEは外せなかった
・音の構築そのものは今っぽくしたかったので、洋楽っぽいドラムの骨太さとアンビエントギター(多分V系っぽくない)の空間、ギターの壁でそれっぽく
・いい意味でアイドルっぽいボーカルの要素が合いそうだなと思ったので、3人のキャラクターが分かれてかつサビの合唱感が出るよう意識
とにかく楽しい制作でした。次があると信じて!
(11/23 追記)
ボカロ版も上がりました!
ミクは今時珍しいかもしれないV2+V3EditorにV3ぼかりすです。
中身はレコーディングの時タラチオさんに「ぼかりす版作りたいからなんか"ボカロっぽく"歌って」と人使いの荒いつこっぷりを発揮してやってもらいました。
妙にハッキリと、さ行のように子音の長い音符も母音をしっかり、「台詞を歌の発声のまま」というヘンな歌い方しろと言って面白がりながらすぐにやってくれるの彼ぐらいじゃないかな…。
オクターブ上げているぶんちょっと全体の印象が変わっちゃうとは思いますが、アツい魂の入ったミク版も是非どうぞ。