タラチオさん「ジャガーノート」ミックスしました #blog1573
タラチオさんの「ジャガーノート」をミックス/マスタリングしました。
ここしばらく彼の歌ってみたはレコーディングからやっていたので、ある意味久々の"普通の"歌ってみたです。ミックス以降のみやらせてもらっています。
ただ、最近何度も一緒にスタジオに入って意見をぶつけ合ったり、ミックス以降の意思疎通もかなり綿密にやったおかげで、本当にお互いの意思疎通が進みました。
自分は「タラチオさんの"やりたいこと"ってこうなんだろうな」とか、「多分こういう音にすると好きだよな」とか。今までの何倍も確信を持ちながら作業ができていますし、
今回もらった丁寧なトラック分けやダブリングされた素材を見て「あ、向こうも俺のやりたいことわかってきてるな」とか。
お互いにリスペクトを持ちながらずっと続けてきたものがどんどん花開いていくような感覚です。
楽しい。
ミックスの話をすると、今回はかなり"歌ってみたっぽい"音像感を目指しています。
なんというか、オケに対してちゃんとVoが最前面にいるというか。
ボカロの硬く張り付いた音を前提にしたミックスという印象だったので、生声の柔らかさやパワフルさを出していくとなると、きちんと前に置いてあげるのがいいかなーという所からです。
Gain Reduction→VMRのSSLEQで各トラック処理して、VoバスでCLA Vocals→Pro DS→VMRのAPIEQというのが最近のマイブームです。
その後のバスコンを最近試行錯誤しているんですが、今回はVBCのFG-Grayに。
ちょっと硬い音すぎるかなーと思ってしばらく使ってなかったんですが、レシオやリリースが細かくいじれる部分やMixノブ/サイドチェインHPFがあるのはやっぱり使いやすい。
その硬い音すぎる部分が違和感でなくなったのは新兵器のKazrog True Ironの導入から。
マジでいいですねコレ。
全体が違和感なくフッとまとまるし、そのまま音が元気に飛び出てくる感じ。安いしオススメです。
バージョンアップでVoicingが4つになったのも嬉しいしどれも捨てがたい音してますが、お気に入りは4001Bかなー。
おかげでVoがしっかり前にいてもちゃんとまとまってくれるので、自分の中で違和感なくきちんと前に置けた気がします。
VCCのDriveもだいぶ減らしたので、音像感が広めになった部分も大きいかも。